≪2019年8月終わり≫
当たってほしくない女の、、
いや自分の直感というのは当たってしまうもの。
女がいるのであれば、まだマシだ、とその時は考えた。
原因が女なら排除すれば良い。
自分だけが原因で離婚宣告をされるのは、致命的だと思った。
自分のいけなかったところを直してももうチャンスはもらえない、と
言われていたから。
つい2週間前まで妊活をしていたのに
急に離婚だなんて、
どう考えたら、そうですか、はい、わかりました、
となるか・・・。
次のファミリープラン達成に向けて進めていたのに、
やっぱりやーめた。
って。。やっぱり納得がいかない。
さて、どうやって女の存在を暴こう・・
夫は、会社携帯とプライベート携帯の2台持ち。
一番最初に思いつくのはやっぱり携帯。
それさえアクセスできれば、答えがわかるかもしれない。
でも、肝心なパスワードが分からない。
今のご時世、家族だって簡単にアクセスできるものじゃない。
でもよく思い出してみれば、会社携帯だけ、
以前教えてもらった単純なパスワードがあったっけ。
人の携帯を触るなんてことは、まずないし、
民法上のプライバシー侵害に引っかかる行為。
でもこの状況で律義にそれを守ろうという心のゆとりは１mmもない。
今後の子供の人生がかかっている。
夫は週末に会社携帯を放置して出掛けることがあるので、その隙を狙う。
チャンス到来の土曜日、子供を連れて出掛けた夫の会社携帯を見つけた。
何故か忍び足で、その携帯をまずは手に、
暗い寝室へ移動した。
電気ぐらい付ければいいのに。
会社携帯ならプライベート携帯よりやや罪悪感が少なく感じた。
覚えていたパスワードで、、、なんと・・開けた！
手が震える。変な汗が湧き出る。なんだこの緊張感は。
殺人でも犯しかけてるかのよう・・
まず目指すはLINE。
あった。
会社携帯だから友達リストが少ない。
①女のLINEと、
②（通話履歴も確認・・）別の女と思われる深夜の通話履歴が見つかった。
呼吸をすることを忘れていたかも。
全身が固まった。
会社携帯だから何も出てこないだろうと思っていたが、
ヒントを得られた。
一歩前進？
①LINEは、文面を見る限り、飲み会かキャバクラで出会った感じ。
まだ出会って間もなそう。
次いつ会えますか？と女の方から。
初々しい文面を見る限り、完全な黒とは思えなかった。
こんな初期の段階で離婚を切り出すか・・・？
なんか違う気がする・・
・・それにしても、夫のLINEの文面が気持ち悪い、、、
絵文字もたくさん使っている。
気持ち悪さと怒りを覚える。
（そもそもそんな飲み会やキャバクラに行った話聞いてないな。
別に行ってもらうのは付き合いもあるだろうから、
構わないが、少なくとも嘘はついてたな、、と。
ま、ここはあまり問題じゃないんだけど。）
②深夜の通話履歴は、0時頃に30分ほど。
自分に置き換えてみたが、異性とそんな時間帯に30分も話すことなんてない。
用事があればもっと早い時間に連絡をするし、、、
仕事関係の人でもないだろうし、、、
こいつだ、と思った。直感。
女のイニシャルは「Ｎ」。
会社携帯から出てきた情報はそれだけ。
他は綺麗に削除されていた。
その通話履歴は恐らく消し忘れかな、と。
完全に黒とは言い切れないが、グレーまで到達できた。
