≪2019年9月下旬≫
家の中でも、わたしも自分のスマホには用心した。
夫も用心しているだろうが、わたしもそれと同じくらい用心した。
これがまたなかなかのストレスだった。
同じ家にいるのに、スマホを常に気にかけていなくてはならない。
夫に見られないように、と。
スマホの画面ロック解除用の番号も頻繁に変えたし、
自分のLINEもパスワードをかけた。
LINEにパスワードをかける場合って、
浮気している人が多そうなものだが、何故かサレ女側のわたしがかける・・・・
正直、2重ロックは、LINEを開けるとき面倒だった。
自分が家にいないときは、LINEのパスワードを外したりしていたが、
毎日かけて外しての作業もなかなか手間ではあった。
だが、日頃LINEで相談している友人や先輩、
自分の母親と頻繁にやり取りをしていたので、こちらの手の内が見えてはまずい。
特に、先日見た夫の会社携帯のネット検索履歴は、
スクショして撮っているし、会社携帯を見たことがバレれば、終わりだ。
一応、LINEのトーク履歴も、
日頃相談しているメンバーのものは、毎日トークルームごと削除をしていた。
過去のトーク履歴は見られなくなるが、仕方がない。
それくらい用心した。
週末、お風呂に入る時も、
普段ならテーブルに置きっぱなしだったものを、
念のため脱衣所まで持って行くことにしていた。
その変化に夫も気付いていたかもしれないし(=自ら怪しまれる行動)、うまくやるのはなかなか大変だった。
そうしたのも、いつだかわたしがお風呂から上がったら、
スマホの場所が動いていたから。触ったな、と思った。
向こうもわたしが何を考えているのか知りたいんだろう。
寝るときも、スマホは枕の下に入れて寝るようにした。
・・これは夫の真似。
あるとき、固まったのが、
自分のPCを開けようと画面を開いたら、
パスワードを複数回間違えた形跡があった。
これはかなりこわいと思った。。
普段、PCでLINEを使うこともよくあるので、
その内容を夫が見たかったのか・・?
なんの目的でわたしのPCを開けようとしたか・・・
でも怖くて聞けない。
ここは何も見なかったふりをしよう。
この後、これが何度かあった。
PCのパスワードも夫が推測できないものにしたし、
LINEもPCを閉じるときは必ず毎回ログアウト。これを徹底した。
普段使わないパスワード設定×頻繁に変えていたので、
管理もなかなかの手間だった。
このなんともいえない敵と一緒に住んでいる感覚。
正直、家は居心地が悪すぎた。
毎日、ハラハラした。
全く求めていないスリル感・・・
これはこの後ますますエスカレートしていった。