≪2019年9月下旬≫
夫の会社携帯のみの情報で、
女の存在はほぼ確定した、と確信した。
会社携帯のネット(safari)検索履歴から出てきた羽田空港のシャネル、ピアス、誕生日レシピ。
それに、「位置情報サービス」から出てきた週2で夫が通う知らない住宅街。
女じゃない、とは考え難い。
それらが判明した瞬間は、女特定という目先の目標に少しずつ近付いているという達成感、と共に、怒りの感情が込み上げた。
但し、辛いのが、ここで夫にバレたらここまでの努力がすべて水の泡。
だが、知ってしまったからには、人間どうしても知ってることを相手に言ってしまいたくなるものではなかろうか。。
それで何もないかのように、
夫は離婚についてどう考えてるのか、ちゃんと考えているのか、
とわたしに迫ってくる。
夫にとって居心地のいい家づくりを継続しなければならなかったし、ヒステリックだけは起こしてはいけない。
むしろ不機嫌な態度も出してはいけない。
それをしてしまえば、復縁から遠のく・・。
追いつめられた状態でのこのコントロールは、かなりの労力が必要だった。
案の定、できなかった。
我慢できず、小さなきっかけで喧嘩になってしまったことも度々あった。
子供の前での喧嘩だけは避けたいと頭ではわかってはいたものの、やってしまった。
しかも一度や二度ではなく。。
でももはやそうするしかなかった。
すべてわたしが我慢していたら、いつか倒れてしまう。
そう割り切ることにした。
女がいると分かっていながら、
四六時中ニコニコしてる、なんて無理だった。
さて、ここまで情報が取れたところで次はどうすべきか。
女の特定=わたしがその女にアプローチできる状態にすること。
女の家がピンポイントで分かりさえすれば、待ち伏せして女と話ができる。
または・・・、
「内容証明郵便」を送ることも選択肢としてはあるので、そうするとフルネームも必要になる。
できれば、自宅の住所+フルネームが欲しい。
勤め先まで分かれば尚良い。
最終的なアプローチの方法は検討段階だったが、それは追々考えることにした。
まずは、女の特定に集中した。
位置情報サービスにより、
家が大体どの辺りかが分かったので、
女の最寄り駅で、隠れて待ち伏せをし、尾行して家を突き止めるか。
それをするには、子供をどちらかの実家で預かってもらわないといけないし、何度も頻繁にお願いできないから、無駄足は最小限にしたい。
目ぼしいXdayをどう予測しよう・・・
先日ダウンロードしていた日記アプリでどうにかヒントを得られないものか。
その頃の夫の行動は、些細なことでも鍵付き日記(アプリ)に残しておいた。
ヒントになりそうなのは、
- 朝、お弁当を持って行ったか
- 朝、シャワーを浴びたか
- 朝、機嫌が良いか
- 飲み会の申告は何日前だったか
などだった。
だが、規則性がなく、ピンポイントでの推測は困難だった。
会社携帯の検索履歴から、ピアスや誕生日レシピが見つかっていたので、女の誕生日が近い。
そして、うちではやらない料理を振る舞おうとしてるのは推測できた。
それなら、その日はいつなのか。
ここまでヒントがあるのに、もどかしい。
また厄介なのが、『位置情報サービス』から出てきた、女宅の滞在時間は平日の昼間も含まれた。
せめて、平日の夜だけであれば、もう少し特定しやすかったものの、平日の昼間となると、わたしも仕事を休まなくてはならない。
何度も休めないし、カラぶれない。。
どこかのタイミングで目星をつけて、変装して駅で待ち伏せしようとも思った。
でも、手掛かりなく何時間そこにいなければいけないか。
トイレに行きたくなったらどうするか、、
その隙に見逃してしまうかもしれない。
そして、素人がやれば夫に見つかるリスクが高いことも分かっていた。
なんせ、バレることだけは避けなくてはならない。
素人の限界を感じた。
いよいよ、プロに任せることを検討し始めた。