≪2019年9月下旬≫
自分のPCが狙われていることが判り、本格的に怖くなった。
PCを開けて、何度もパスワードを試された履歴を見てもわたしは夫に何も言わない。
夫も何も言ってこない。
まぁそれは当たり前なのかもしれないが・・
いつからこんなに距離感のある夫婦と化したんだろう、と思った。
そう思った節目がこの後何度もやってきたわけだが、こうして少しずつ夫婦の間に溝ができていく。
その溝は深まるばかりだった。
一年近く経った今も、夫の離婚宣言が未だに信じられない、と思う瞬間がある。
それは夫に対する恋愛感情とかではない。
未練でもない。
結婚前のお付き合い期間も入れれば約12年。
一生家族でいるつもりで過ごしてきた毎日。
血は繋がっていなくても家族は家族。
どんなことがあっても強い信頼関係が根底にはあると信じていた。
多少の喧嘩や浮気くらいなら仕方がないことだと腹をくくっていた。
最初はお互いに好きで一緒になった二人が、どうしてここまでも醜い関係に発展してしまうものなのか。
未だにそれが分からず、ふと考えてしまうときがある。
家族で血が繋がっていないのは夫婦。
結局血縁関係がないと、ちょっとした出来事でも破局という結末を迎える可能性があるんだ、と思った。
脆いものだと感じた。
わたしのPCを開けられたら、夫は何の情報を引き出したかったのか。
聞けないからわからないけど、そうすると、自分のスマホもやっぱり狙われる可能性がある。
用心をしておかないといけない。
ネットで調べて、まずは「LOCK MEMO」というアプリをダウンロードした。
鍵がついていればなんでも良かったが、今改めて見ても高評価。
9,000件以上のレビューで5段階中4.6の評価。
シンプルで使いやすさ重視の人にはオススメできるアプリ。
次にダウンロードしたのは「My日記」というアプリ。
もちろん鍵付き。
カレンダー式の表示は見やすい。
夫の言動をなるべく早いうちから、記録に残しておくべき、と何かで読んだので、この鍵付きの日記アプリに、夫がわたしに言ったこと、夫の飲み会の日やお弁当を持って行ったか、朝シャワーを浴びて出掛けたか、などから記録を付け始めた。
これは女特定のための手掛かりが少しでも掴めれば、と思ったこと。
そして裁判になった時に、メモ等日記も判断材料になると聞いていたから。
実際、まだ裁判にまでは至っていないが、こうして過去を振り返りながら、ブログを書くのに大変役立っている。
最後にもう一つ。「ヒミツのアルバム」をダウンロード。
これは、夫の会社携帯をスクショした写真を保存する用の鍵付きアルバム。
これも鍵付きであれば何でもよかったが、フォルダを作成してテーマごとに管理ができるのと、容量が無制限というのもありがたかった。
夫に見られるとまずい写真類はすべてこのアルバムに保管をし、スマホの写真アプリからは、見られてはまずいものは削除しておいた。
但し、万が一携帯を紛失するとデータがすべて消えてしまうので、自分の母親と相談した先輩には都度共有をして保存しておいたもらった。
念には念を。
自分側の戦略等はバレてはいけない。
徹底した。