≪2019年9月下旬≫
頭の中は「有責配偶者」一色。
女の存在を突き止めなければいけない。
カウンセラーのアドバイスも一時期は守るべきか?
とも思っていたが、それはあくまでも机上の理想論。
カウンセラーだって、もしわたしと同じ状況に
直面したら、そんな穏やかに毎日を過ごせる・・?
女の影がありながら、
ニコニコして夫が戻るのを待っていられる?
半信半疑だった。
まずは夫のプライベート携帯のアクセス達成と思い、
まずは片っ端から手法をネット検索。
どれも参考になるが、下記サイトが分かりやすかった。
- ①旦那の指の動きを見る
- ②指紋の跡でどこを押しているかをチェック
- ③指紋認証を突破する
- ④SIMカードを差し替える
- ⑤パソコンに接続する
- ⑥手当たり次第に番号を入力する
- ⑦ショップに持っていく
- ⑧子供が知っている?
- ⑨会話でパスワードを聞き出す
どれもなるほど。手法はたくさんあることは分かったが、
①~③は試すも玉砕。
寝てる隙に、思いつくパスワードもいくつか入れてみたが、
6桁もあるとさすがに当てられない。
あまり入れ過ぎて変なロックが掛かったり、
触った形跡を残したくないので、4,5回でやめておいた。
④~⑦は、長時間、夫の携帯を預かることはできないので除外。
⑧、⑨もちょっと無理・・。
そんなに簡単にアクセスできるわけがない、とは思っていた。
そもそも、思い返せば夫は携帯を大事そうに肌身離さず。
その頃の週末は、こまめに携帯を気にかけている。
誰かからの連絡を待っているかのよう。
こういうのって、妻に見られているかも、とは思わないものなのか・・。
バレバレなんだけど・・。
それとも、わたしがそれを意識し過ぎているだけ?
いや、そんなことはなかった。
カウンターキッチンなので、食事の準備をしていると
夫の動作は見えていないように見えてよく見えている。
夜なんて、窓が閉まった状態で
レースのカーテンを開けっぱなしにしていると、
窓にぼんやり携帯の画面がうっすら写ったりする。
夫もそこまでは警戒しないんだな・・
カタカタLINEでメッセージを打つ姿も見えている。
わたしがリビングを通ろうとすると、
さっと携帯をポケットに入れる。
なんてわかりやすいんだろう・・・
そんなに頻繁に誰かと長時間LINEのやり取りしないでしょ。
女のわたしだって(まぁするときはするけど)、
毎週末ずっと、はないな・・。
とにかく、
次の策を考えなければならなかった。